正月番組


東京で修行時代まだ新人の頃

テレビ局から、お正月番組の収録があるからお節料理を10数セット作ってもらえないかと依頼があった。
収録は12月初旬だったと記憶する。

店主はあまり乗り気でなく、しぶしぶ依頼を受けたようだった。


お節料理は献立作りから段取り、食材や器の準備に1ヶ月弱かかる。
多忙な12月の通常営業の合間を縫って少しずつ準備する。大晦日の引き渡しまで、肉体的、精神的にも疲労を極める。

通常全部手作りのおせちだが、この依頼は準備する時間も無く、スタジオ収録でどのくらい食べるか見当つかず、いくつか既製品を詰めざるを得なかった。


収録当日、皆で虎ノ門のスタジオに運び、雛壇のテーブルにお節を並べた。
1ヶ月ほど早い芸能人たちの羽織袴姿や凧上げや門松のセットにはかなり違和感を覚えた。

結局2時間程見学して帰ったか。それでも収録の半分も行ってないように思えた。
一つのコーナー録るのに何回もカット。ADという人がそのたび無理やり出演者のテンションをもり立てる。
芸能人も大変だなぁ…


お重に盛り付けたおせち。
たまにつまんでいる人はいた。が、ほとんど手付かず。
スタジオのライト、熱い位こうこうと浴びて、おせち、大丈夫かなぁ…

収録終わって、みんな食べてくれればいいが…


そんなこと誰も口には出さなかったが、イギリス車を運転する親方と同乗したスタッフ3人は、きっと同じことを思ったはず


手間ひまかけた料理をテレビ的に過剰に盛り付け、見た目だけのセットの一部として見せるのはやめて欲しい。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ヘイ、マスター

Author:ヘイ、マスター
FC2ブログへようこそ!

FC2カウンター
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー